日誌

地域の自然を知る・守るための第一歩(5年総合的な学習)

本校5年生の総合的な学習に「生態系保全活動」があります。これは、「水辺環境保全研究所」(「うじいえ自然に親しむ会」)と「蒲須坂農根の会」の皆様にご協力をいただき、地域の自然について体験をとおして学ぶ学習です。

 

ここ数年毎年実施していて、今年度も7月7日(月)に行いました。まず、1時間目に「水辺環境保全研究所」の理事長さんから、研究所の環境を守る活動について、また、地域の生きものや鬼怒川河川域の特徴についてお話をいただきました。

 

続いて、2時間目から、場所を外に移して、蒲須坂の用水路「オッケ堀」に行き体験活動を行います。今年度は生き物の放流ではなく、オッケ堀の生き物を子どもたちが自分たちで探しました。実際に堀に入り、網を使って調査します。最初は川に入るのをためらっていた子どもたちも、あっという間に「あ!魚が入ってる!」「カニがいた!」などと調査活動に夢中になっていました。研究所の方や蒲須坂農根の会の皆さんと一緒に、魚や昆虫など、いろいろな生き物を捕らえることができました。その一つ一つについて所長さんから説明をしていただきました。外来の生物もいて、生物の生息環境も変わってきていることが分かりました。

 

 

 

 

続いて、緑化活動として球根を植えました。そして最後は「蒲須坂農根の会」の方のハーモニカの伴奏のもと、「故郷(ふるさと)」を合唱し、ふるさとを大切にする心を大きくしました。

 

「うじいえ自然に親しむ会」では、発足以来約20年、自然観察会やさくら市指定の天然記念物「シルビアシジミ」(蝶)の保全活動などを行ってきました。今年3月、あらたに「水辺環境保全研究所」が設立され活動が引き継がれることとなりました。「蒲須坂農根の会」の皆さんは、地区内を流れる農業用水路「オッケ堀」の周辺を昔の環境に戻したいと活動を続けているとのことで、多くの地元の方々にご協力をいただき貴重な体験を行うことができました。今日は、子どもたちにとって、地域の自然を知り、守るための第一歩になったと思います。こうした活動が、地域の自然を大切にしていく子どもたちを育てていると感じました。関係者の皆様に感謝申し上げます。

 

【追記】ヘビ(シマヘビ)もいました!しかも見つけたときにはカエルを食べている途中…それからそのヘビと記念撮影も。今年は蛇年。何か縁起がいいことがあるかな?