木間ケ瀬中「歳時記」

1. 12月20日(火)

投稿日時: 2016/12/20 木間ケ瀬中学校管理者
 年末の雰囲気が高まってきた12月下旬「もうすぐお正月だ~」とのんきなことばかりいってはいられません。本校でもインフルエンザ等で体調を崩す生徒が増えてきました。昨日はお知らせしたとおり3年3組が,給食後に下校という措置をとりました。朝の段階で少しでも「熱っぽい」「頭痛がする」「お腹が痛い」と感じたら,ご家庭で様子を見てください。無理に登校し悪化したり,感染症に感染したりということが考えられますので・・・
 先週の新聞記事に「小中学生の体力」についての記事が載っていました。これは全国の小中学生が実施しているスポーツテストの結果を集計したものですが,小中学生の体力が過去最高レベルだったということです。更に詳しくみると,都道府県別では千葉県の中学女子は4位だったそうで,男子も6位だったそうです。2020年には東京でオリンピックが開催されます。本県選手の活躍が見られるかもしれませんね・・・などと喜んでばかりもいられません。全体では体力向上とされていますが「ハンドボール投げ」「握力」では低下傾向にあるそうです。時代の流れで体格が良くなれば,当然「走力」「跳躍力」は向上しますが,一方時代の流れで世の中が便利になればなるほど「筋力」を使う機会が減少し,筋力低下につながります。またボールを投げるなどの動作は,幼いころころからの,遊びながらの運動経験がないと,急には上手にできません。幼少期の遊びも変化してきている結果なのでしょう。
 そういえば,スポーツテストも皆さんの時代と種目が変更されていることをご存じですか?男子の「懸垂」女子の「斜懸垂」などが顕著な例ですが,どちらも回数で筋力を計測する種目ですが,年々回数が減り,最後には0回の生徒が多く,種目自体の意味がなくなってきてしまったため,今は実施していません。(余談ですが懸垂逆上がりなんてまずできないでしょう)ちょっとスポーツを嗜んでいる人は「体幹を鍛えなきゃ!」などと言いますが,体の本質的な部分「体幹」が昨今注目されているのは,幼い頃から木に登ったり,鉄棒などにぶら下がったり,逆立ちで遊んだり・・・ そんな遊び体験の中で昔は自然と鍛えられてきた体幹部分が,置き忘れられ,それぞれのスポーツの技術の向上だけが一人歩きしてきたからだとも言われています。
 まあ確かに安心して子供たちが遊べる環境自体が少なくなってきたことも一員かもしれませんね!

* 手洗い・うがいなどを徹底し,残り三日間を乗り切りましょう!