木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

12月2日(水)

 昨日,流行語大賞が発表されましたね。年間大賞に輝いたのは「トリプルスリー」「爆買」だそうです。それ以外にも「安心してください,穿いてますよ」「五郎丸ポーズ」などもノミネートされたようです。不思議なもので「今年の・・・」と聞くと一気に年末ムードが高まり,「じゃあ来年はいったい?」などと考えてしまいます。まずは残り一ヶ月でしっかり締めくくりそれから来年のことを考えましょう。
 さて,私はここ数年気になっていることがあります。「言葉遣い」です。よく「若者の日本語の乱れ」についても話題になっていますよね。本校の生徒と対していても気になる場面が多々あります。私はそのたびに「○○でしょ?」と直そうとします。恐らく「面倒な先生だな~」なんて思われているのでしょう。中には「あっ」と気づいてすぐに言い直す生徒もいますが,露骨に面倒くさそうに,そそくさと背中を向けて行ってしまう生徒もいるのです。ここ数年こんな場面が増えたと感じています。生徒たちは一様に「大丈夫本当はちゃんと敬語使えるから・・・」などと言いますが,そんな生徒たちに限って「面接試験」ではやはり,後悔をしてきた卒業生を何人も見てきました。
 私は「教師なので生徒より偉いんだ」とか「教師に対して敬語を使うのが当たり前だ」とも思っていません。中学3年間を終えると言うことは義務教育9カ年すべてを終え,晴れて社会の一員になるという意味です。ただ人によっては上級学校に進学したり,就職したりと進路先が違うだけで立派な社会の一員です。その準備段階でもある中学校の教師として,いや子供たちに関わった大人として,社会の一員となるに相応しい言動を身につけさせる責任があると思っています。教科の学習同様に,いやそれ以上に大切なことではないでしょうか。もちろん若い教師の中には,信頼関係と仲良くをはき違え,生徒に接している場面もあります。そのときはもちろん人生の先輩として教えなくてはなりません。
 学校という狭い社会の中で,何となく過ごしてしまっていることは他にもたくさんあるかもしれません。しかしこれからの日本,老齢化社会を支える子供たちに接する全ての大人として,子供たちを立派な社会の一員に育てていきましょう。それが大人の責任だと思いませんか。