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2025年11月の記事一覧

校長室のひとりごと「市長と話そう集会」

 今日は「市長と話そう集会」が行われます。これは野田市長が年一回、市内の全小中学校を訪問し、次世代の地域を担う小中学生の生の声を聞き、今後の市政のヒントになればと始められたものです。一方生徒達にとっても、直接市長さんと対面で歓談し、市政についてや野田市の未来についてなどの質問や意見を交わすことで、野田市民としての自覚が高まるきっかけになっています。学校によってこの集会の持ち方は異なり「全校集会」のように全校が一堂に会する集会形式だったり、学級や学年の代表が参加し学級の考えや質問などを投げかける形式だったりと様々ですが、今回本校は、予め各学級で募った質問を学級の代表生徒が市長さんに尋ねる方法で会を進めます。生徒達が野田市、野田市政についてどんな疑問を持っており、直接どんな質問するのかといえば、例えば「野田市の魅力と野田市の課題について」「市長という立場で具体的に中学生に何を望むことは何か」「昨今の集中豪雨などによる野田市の水害対策」「市としての少子高齢化対策」など多方面にわたって質問するようです。

 今日の「市長と話そう集会」を受け、代表生徒が今度は各学級に報告することで市長さんのお考えや市政、更には自分たちに課せられた諸課題などについてを共有し、次の世代を背負って立つ中学生が「ふるさと野田」について考えを深めるきっかけになることを願っています。

校長室のひとりごと「野田の恵みを味わう」

 今の給食は本当に美味しいです。各校の栄養士さんが栄養バランスを考え抜いた献立で、生徒たちにも好評です。翌月の献立表が配られるとすぐに、私の好物にはマーカーで印をつけ校長室の一番目立つ場所に掲示するほど楽しみにしています。このホームページでも毎日の給食画像を掲載しているので納得していただけるのではないでしょうか。

 今日の給食は「野田の恵みを味わう給食の日」ということで、市内の小中学校で統一メニューです。献立メニューは「クリームライス、鶏肉の香草パン粉焼き、シューブレザ、ガルビュール、牛乳」です。と言われたところで私には鶏肉だということはわかって、それ以外は聞きなれない料理名なのですが、野田市の恵みである地元の食材を使っているところがポイントです。例えばお米は野田市の水と土から作られた「黒酢米」、この地域の農家さんが丹精込めて育てた「ほうれん草」、そして水はけの良い関東ローム層で育てられた色が濃く甘みが詰まった「ニンジン」など地産地消の食材を存分に生かした献立メニューです。校長の重要な仕事の一つに給食の「検食」があり、子供達が食べる30分前には「検食」、生徒が安全に美味しく食べることができるかをチェックします。ですから今日も生徒たちより一足先に「野田の恵み」を味わうかと思うと今から楽しみでなりません。

校長室のひとりごと「ドローンハイウェイ構想」

 千葉県北東部に位置し利根川の流れに抱かれ豊かな自然と積み重ねられた歴史ある「東庄町」をご存じでしょうか。イチゴ狩りが有名で私も子ども達が小さい頃に数回訪れている町です。誕生70周年を迎えた東庄町も人口流出、少子高齢化が加速度的に進み、新しいまちづくりに取り組んでいます。2023年3月に統廃合で使われなくなった小学校跡地に「東庄町ドローンパーク」が誕生しました。ここではドローン技能の習得、技能証明書の取得ができる教習所、産業用ドローンの修理を行う技術センター、農業用薬剤散布、スマート農業の支援など次の社会を見据えたドローン活用の中枢的な役割を持った場所です。東庄町の唯一の中学校では基本的に自転車による遠距離通学の生徒が多く、登下校の見守り活動も大変だったそうですが、今は週2回ドローンによる通学路の上空からの見守り活動を行っており、見守りの効率化だけではなく、ドローンに設置されたスピーカーを通して注意喚起も可能で犯罪抑止の効果もあるそうです。また利根川沿いという立地をいかし近隣自治体と壮大な計画「ドローンハイウェイ構想」が持ち上がっているそうです。これは市街地では心配な「もしものとき」の安全性も考慮した利根川上空をメインルートとするドローンによる物流の常時運用化を目指すというものです。

 かつては関東の物流の支えだった利根川水運を思わせるような壮大な「ドローンハイウェイ構想」、いずれ利根川の上流、ここ野田市にいながらドローンが東庄のイチゴを運んでくる日が来るのでしょうか。

校長室のひとりごと「デフリンピック」

 もともと体育教師の私は、これまで様々なスポーツを経験し、様々な角度からスポーツに関わってきました。そんな私なりの持論ですが、スポーツで一番大切なことは「情報」だと思っています。もちろん技術や体力、経験、時には「気合い」なども大切ですが、それらを最大限に発揮するためには、その時の気温や風、湿度など外的な情報を正しく判断し分析すること、つまり「情報分析」が大切です。では天候などの外的な情報をどうやって入手しているかと言えば、肌に当たる風の強さや風向き、体感で得る気温や湿度、会場の喧噪や様子など、いわゆる「五感」と言われる感覚が中心です。

 さて、日本で初めての「デフリンピック」が東京で開催されます。デフリンピックとは耳の聞こえにくいアスリートのための国際スポーツ大会で、五輪やパラリンピックのように4年に一度の開催、第1回の開催は1924年にフランス、パリでの開催でした。そして100周年の今大会が東京で明日開幕します。話を戻しますが、スポーツで大切な外的な情報の中には「耳」から得る情報も少なくありません。例えばスタートのピストルの合図、ゲーム中の審判のホイッスル、会場の応援の様子など・・・例えばデフリンピックでは陸上の短距離はスタートライン上の「スタートランプ」が赤く光れば「位置について」赤から黄色に変われば「用意」青に変われば「ドン!」というように、本来は「耳」から得る情報を「眼」からの情報「視覚による情報保証」が各競技でなされているのがデフリンピックの大きな特徴です。私の教え子もサッカーで出場します。デフリンピックに注目したいと思います。

校長室のひとりごと「世代を超えての交流」

 昨日は、3年生全員で尾崎小学校を訪問しました。市内小中学校音楽会で3年生の学年合唱を披露しましたが、その歌声、楽しそうに唄う3年生の姿が各学校の先生方の目にとまり、ぜひ小学生達に見せてあげたいという尾崎小学校の先生方のお願いを受けての訪問でした。小学生の前で誇らしげに唄う3年生、笑顔で体でリズムをとりながら見る小学生、双方にとって良い経験となったようです。

 明日は川間地区社会福祉協議会主催の「ふれあいの広場」です。この川間地区の地域行事では一番規模の大きな行事で、会場となる本校に多くの地域の皆さんが来校します。約5年間のコロナ禍で学校と地域との関わり、人と人との関わりが、途絶えてしまいました。感受性豊かで多感な中学生にとって、人と人との関わり、更には世代を超えての交流は何より大切なことだと常々感じています。この「ふれあいの広場」という地域行事に一部の発表生徒だけではなく多くの生徒が関わることができないかと社会福祉協議会の皆さんに無理にお願いし、今日の事前準備、明日の運営にも生徒が携わるという「協賛」という形で今年も本校は関わらせていただいています。

 3年生は、受付や総合司会をはじめ各ブースでお手伝いさせていただくことで、様々なことを肌で感じ地域の一員としての自覚を高めてほしいと思っています。1.2年生はそれぞれ学年発表、全校発表の合間に、地域の一員として活動する3年生の姿を見て来年、再来年の自分の姿と重ねてほしい、そんな「ふれあいの広場」になることを願っています。

*月曜日が振り替え休業になりますので、次は18日(火)です。