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校長室のひとりごと「勉強の旬」

 定期テストも今日の2教科で終わり、もうすぐ各教室から「終わった~っ!」という声が聞こえてきそうです。
 昨日、生徒にとって「これまでの学習の定着度、習熟状況を明確にし、その個所を補うために行う」というテストには意味について書きました。
 学級担任をしていた頃、テストが終わった日の帰りの会で「やっとテストが終わってホッとしているところだけど、今日、家庭学習できる人はこれから伸びるぞ!」また「テストが終わった今だからこそ、わからなかった悔しさも新鮮なはず。自分なりに振り返ってみな!『鉄は熱いうちに打て』だな。」と話していました。
 週明けには各教科テストが返却されます。皆さんも学生の頃に経験があると思いますが、まず一人ひとり順番に答案用紙が返却されます。点数に一喜一憂しながら、一通り全員に返却が終わると先生が「じゃあ問題用紙を出して」「1番から確認していきます」などと出題一問一問について解説してくれるものです。この先生の解説をしっかり聞けるか、それとも一喜一憂を引きずり途方に暮れながら時間が過ぎてゆくかによって、後々差が生じてくるものです。
 テストが返却された日の帰りの会では「5教科合計が500点満点だった人は別だけど、各教科×だったところを必ず今日、〇になるまで勉強すること」と話してきました。すると「今日じゃなきゃダメですか?いっぱいあり過ぎて今日寝れません!」なんてお調子者の生徒もいましたが、そんな時にはすかさず「今日じゃなくてもいいけど、明日からまた新しい内容が始まるよ!そうなれば一生やらないでしょ?」と切り返し、「えへへ…」なんてやり取りしてきたことを思い出します。
「アジを食すなら初夏」「秋になれば今度はサンマ」「冬は脂ののったブリ」…。その時々に適したタイミング「旬」があるものです。
学生にとって、テストが終わった今こそ「勉強(復習)の旬」と言えるでしょう。