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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「SNSの恐ろしさ」

 若者たちは、不特定多数の相手だったり、複数人でグループを作ってSNS等でメッセージのやりとりしています。次のメッセージのやり取りをご覧ください。

A「何時にどこに行けば良いの?」 B「なんでくんの?」
 これは、休みの日にみんなで遊ぶ約束をしていた友達同士のやり取りです。これがトラブルの原因となりトラブルに発展してしまいました。理由がおわかりでしょうか。Aは確認の意味で集合時間と場所を尋ねます。良くあることです。Bは歩きなのか自転車なのか、それともバスなのか手段を尋ねたつもりです。しかし、Bからの返信を見たAは、「なんで?ってお前から誘ったんだろうよ」と怒り始めけんかに発展してしまいました。
 二つ目の事例です。
C「今日はゴメンね」 D「もういいよ」
 仲良しの女子小学生同士のやり取りです。学校で些細なケンカをしてしまって互いに帰宅後のことです。きつく言い過ぎたと思ったCは仲直りしようとメッセージを送りました。Dは少ししてからメッセージに気付き「もう怒ってないよ!」の意味で「もういいよ」と返信しましたが、Cはすぐに返信がなく不安な思いを巡らせ返ってきたのが「もういいよ」。怒っている口調の「もういいよ」〇〇ちゃんなんてもう知らない!の意味に捉えてしまい気まずい日々が続いてしまいました。
 三つ目の事例です。
E「〇〇って□▽くんに似てない?」  F「そうかな?少しは似てるかも」  G「オモシロいね」
H「おもしろくない」…
 これは女子数人のグループでのチャットです。EとFとGの3人で他愛もない会話をしていると、同じグループ内のHがチャットに入ってきました。それ以外にも同じグループには何人かいますが、そのE、F、G以外の女の子たちにあてて「ねえねえ面白いよ、ね、面白くない?」とHはメッセージを送ったつもりでしたが、「?」をつけ忘れたばかりに、E、F、Gは「つまらない」の意味で受け取ってしまい、Hはそのグループから退会されてしまいました。

 SNSのレスポンスの良さが故に、きちんと文章にせず一言二言で瞬時にやりとりするため、こんな勘違いですらトラブルに発展してしまいます。これらの事例を参考に、お子さんをトラブルから守るためにも、ご家庭で一緒に考える時間を作ってほしいと思います。