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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「豚はお尻も呼吸?」

 世の中には、変わったことを真剣に研究する研究者がいるものです。

 先日、「豚はお尻でも呼吸できる」ことが発見されたと報道されていました。この研究をしたのは、東京医科歯科大学の教授のチームです。そしてこの研究が今年の「イグノーベル賞」を受賞したということです。皆さんノーベル賞はご存知と思いますが「イグ」とは否定するというような意味合いがあり、この聞き慣れないイグノーベル賞とは「人を笑わせ考えさせるような研究」に対して授与されている名誉ある賞です。「豚はお尻でも呼吸できる」という私のような素人には何のための研究なのか想像もできませんでしたが、東京医科歯科大学の研究チームだけあって大真面目な研究の結果です。

 コロナによる呼吸不全で従来の呼吸補助では救えなかった命の経験を生かし、患者に負担が大きい人工呼吸器に変わる呼吸の補助はないか、という再生医療の発想がこの研究の始まりだったそうです。研究チームによると既に人体での臨床実験も行われており、2028年頃の「腸換気法」の実用化を目指しているそうです。

 さて、この「イグノーベル賞」過去には「ワニもヘリウムガスを吸うと声が変化する」や「微弱な電気を流した箸やフォークで食品の味を変える」「涙の出ない玉ねぎ」などが受賞しています。

 ノーベル賞もそうですが、このイグノーベル賞など、豊かな発想で普通では誰も考えないような研究を推し進めることで新たな発見や発明が進むのだと改めて感じました。

今日は葛北駅伝大会です。この後応援に行ってきます。