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校風

 学校の風と書く、校風というものがあります。これは、その学校の歴史や伝統から作られるものです。いろいろな学校に行きますが、校門を入った瞬間に感じるものがあります。さて、北部中の今の校風は、どんなものでしょうか。私は、とても温かい風を感じます。

 先日行われた生徒集会、1年生による職場見学の報告、2年生によるホワイトスクールの報告と歌声、3年生からの受験報告と、それぞれの場面において「温かな聞き方」、「優しい話し方」が当たり前にできていたことを感じました。また、朝、校門に立っていると生徒の皆さんが挨拶をしてくれます。しかも、目を見て、笑顔で。とても幸せな気持ちになります。これは本校を訪れた方、皆さんが同じことを言ってくれます。本当にうれしいことです。

 では、こんな校風を誰が作ったのでしょうか。それは生徒の皆さんであることは間違いありません。先生が「話を聞け」、「挨拶しろ」といくら言っても、温かく聞くことはできませんし、気持ちの良い挨拶はできません。決して強制からは、温かさは生まれません。北部中の日常生活では、「さわやかな挨拶」「心に響く歌声」「気づきの清」を3本柱とした活動が行われています。生徒会を中心に、生徒総会や生徒集会において、「挨拶」や「清掃」について真剣な話し合いが行われてきました。行事等を通して「歌声」を高めてきました。日々の帰りの会においても、そのことが当たり前のように話題になり、学校生活の向上に向けた話し合いが行われています。日常の生活において皆さんが行っている取り組みの積み重ねが、今の温かい校風を作り出してくれたのです。
 校風を作るのはその学校の歴史や伝統ですが、学校の歴史や伝統の主役は生徒自身です。今在籍している皆さんが、本校の歴史と伝統をつくり、校風を創造しているのです。3年生は間もなく卒業していきます。先輩のつくった歴史や・伝統・校風を今の2年生、1年生が引き継いでください。そして温かい校風がいつまでも続くことを期待しています。

                                            校長 関 志之武