いとなみ

今時の授業

 11月は平年よりも平均気温が高い月になるとの予報が出ました。7日(水)には立冬を迎えましたが、朝の気温もその気配を感じないくらいです。
★本日、不思議な光景の授業を見ました。この写真では不思議な光景は見当たりません。3年4組のごく普通の理科の実験授業です。    今日の授業のテーマは・・・黒板には学習課題が提示されています。
 
★不思議な光景です。3年4組理科担当の柳先生は白衣を着ていません!ということは、白衣を着た2人の正体は・・・外部講師の方でしょうか?それとも理科大の学生が来ているのでしょうか?正解はそのどちらでもなく、このクラスの2名の生徒が先生役をおこなっているのです(^O^)
 
★本日の学習課題は、「酸性、中性、アルカリ性にそれぞれ共通する性質は何だろうか」ということで、実験を行いその結果をレポートすることです。先ず白衣を着た「生徒先生」が授業の流れと実験の説明、諸注意を行い実験開始!その後、実験中には生徒が「生徒先生」に質問をしにきたり、「生徒先生」が机間巡視をして何かわからないことはありませんか?と聞いて回ります!
 
★この授業は、アクティブラーニング型の授業方法で文科省から新しく示される学習指導要領のメインテーマである、生徒が主体となって学習するという方法です。いわゆる旧来型の先生がしゃべって行う詰め込み型一斉授業ではなく、生徒自身が主体的に深く学ぶというものです。
 
★生徒達は、実験が終わるとそれぞれにレポートを書き始めていきます。そこに教師の指示などはありません。この場合教師は「ファシリテーター」という役割に徹します。ファシリテーターとは、生徒の自主性を引き出す参加型授業のマネジメントができる支援者と考えられます。
 
★今回、生徒が先生役をやることで実験に対する主体的な参加が見られ、レポート作成に対しても生徒がお互いに助け合い、教え、教えられながら学びを深めていました。
授業の残り5分、生徒先生から片付けの諸注意がありました。生徒達は真剣に聞いています。「では、どうぞ」の合図で全員が素早く片付けを行っていました。今後、このような不思議な光景の授業が一中でも当たり前になっていきます。