学校の様子

2025年10月の記事一覧

生徒たちの充実した学びに向けて~授業研修 美術編~

 14日、流山市教育委員会の指導主事、東葛飾、流山市の教科指導員の先生方をお招きし、授業研修を行いました。第二弾は美術の授業の様子をお届けします!

 授業者は古泉先生です。

 今回の授業では、『答えのない教室』美術Ver.として、ある作品の鑑賞を行いました。

 こちらの作品、どこかで観たことはありませんか?

 

 

・・・そうです!新千円札に採用されたことで再び注目を浴びている葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」。

 OOGURO QUESTと題し、4つの問題に挑戦しました。

 

 最初にHOKUSAI ANOTHERSTORY in TOKYOの、動画の紹介がありました。

 北斎の浮世絵が動く映像となっており、一緒に観ていた私も波の大きさや海の状況に圧倒され、あっという間に作品に引き込まれる体験でした。

 今回は、答えのない教室ということで3人組で鑑賞を進めていきます。

「作品には何が描かれていますか?」

ーーー波、人、舟、富士山・・・細部までとってもよく観察しながらホワイトボードにどんどん書き込んでいきます。

「絵の中の人々は何をしていますか?」・・・等々、4つの問いに答えていきます。

 答えのない教室の良い点は、仲間と考えを共有したり、自分では気付かなかったことに気付くことができたり、様々な発見があることです。各班、話し合いが活発に行われていました。

 各グループの答えを見合いながら、各々の考えを深めていきます。

 次に、タブレットでワークシートを開き、話し合いや意見の共有を踏まえた自分の考えを記述しました。

  

 最後に、作品の解説とおまけの問題が出題されました。

 おまけの問題は、まだ授業をしていないクラスがあるので秘密にしておきますね!

  授業後には、振り返りの時間を設け、どのようにすればより生徒の思考を引き出し、学びを深められるかを話し合いました。講師の先生は、昨年度まで本校にいらっしゃった杉本先生です。

 答えのない教室の形式で、生徒が能動的に考え、主体的に鑑賞する内容になっていたことや、ICTの効果的な活用がされていたこと等を共有し、教科横断的な学びについて解説いただきました。

 また、社会に出ていく3年生で扱う作品として、今話題の葛飾北斎に触れることの意義についても話し合いました。

 杉本先生、お忙しい中 お越しいただきありがとうございました。

 これからも、生徒が主体的に興味をもって取り組める教材研究に努めてまいります。