本日2校時に第2体育館にて、千葉県の「パラアスリート等学校訪問事業」の一環として、京谷和幸さんが来校され、全校生徒への講演と2年生への体験会を開催してくださいました。
京谷さんは北海道室蘭市のご出身。小学校2年でサッカーを始め、地元の強豪・室蘭大谷高校へ進学。1年生から背番号10を背負い、全国高校サッカー選手権に3年連続出場、優秀選手にも選出されました。また、日本ユース代表、バルセロナオリンピック日本代表にも選出されるなど、サッカー選手として輝かしい実績を挙げられました。卒業後、ジェフ市原と契約し、プロサッカー選手になるという夢を叶えた矢先の1993年、Jリーグ開幕半年後に不慮の交通事故に遭い脊髄を損傷、下半身不随となり、車いす生活を余儀なくされました。
その後出会った車いすバスケットボールで新たな夢を見出し、2000年のシドニーパラリンピックから日本代表入りを果たすと、続くアテネ・北京・ロンドンと4大会連続でパラリンピックに出場。08年の北京大会では日本選手団主将も務められました。
競技者を引退した後は指導者としての道を歩み始め、2020年からは車いすバスケットボール日本代表ヘッドコーチに就任。東京パラリンピックで車いすバスケット史上初となる銀メダル獲得に導き、指導者として日本の強さを世界に証明しました。
▼大きな拍手の中、第2体育館に入場する京谷和幸さん。
▼講演が始まりました。映像と共に京谷さんの人生を振り返っていきます。順風満帆だったサッカー人生から一転、車椅子生活に転じてしまったことが子ども達にも伝えられます。そこから車椅子バスケに出会い、夢を持ち、再び歩み始めた京谷さん。何が京谷さんを突き動かしたのでしょうか。
▼真剣に聞き入っている子ども達。
▼夢を叶えるために必要なことは何なのか。京谷さんの復活の原動力となったものは何だったのか。
▼「自分だけの夢を持とう!」→「行動を起こす!」→「絶対に諦めない!」→「出会いを大切に!」→「感謝の気持ちを持つ!」
これを実行してきた京谷さん。そして、その気持ちを心の中で作り出していった京谷さん。説得力のある京谷さんのお話に子ども達も吸い込まれていきました。
▼最後は全校生徒と記念写真
▼盛大な拍手の中、退場。子ども達の感謝の気持ちも伝わりました。
▼3校時は2年生対象に車椅子バスケの体験会が行われました。車椅子乗車にあたっての注意点を説明してくださる京谷さん。
▼グループ対抗リレーが行われました。車椅子が初めての子ども達も多く、思い通りに進まなかったり、曲がれなかったりで悪戦苦闘。
▼先生方もリレーに参加。
▼いよいよ車椅子バスケに挑戦。3分間のミニゲームを行っていきます。応援の生徒も含めて会場は大変な盛り上がりです。
▼ミニゲームのラストは、先生チームとの対戦。会場の盛り上がりはすさまじいものがあります。結果は、1対0で見事生徒チームの勝ち!!
▼講演会・体験会の最後は質疑応答の時間。京谷さんは、どんな質問にも丁寧に、真摯に答えてくださいました。京谷さんの復活人生を学ぶと共に、夢の実現のための気持ちの持ち方も学ぶことができました。また、パラスポーツを身近に感じ、興味を持つきっかけとなったことは間違いありません。
▼お礼の言葉と花束贈呈。子ども達自身の言葉で感謝の言葉が述べられます。
京谷さん、本日は子ども達のために大変お忙しい中、南流中にお越しくださり、こんな素晴らしい機会をいただき、本当にありがとうございました!! 子ども達、一生忘れないと思います。