4年生 日本財団「海と日本プロジェクト」 笑いと学びで考える、海と私たちの未来
7月4日(金)、本校4年生を対象に、一般社団法人うみ落語協会による海洋環境の理解を深めるための学びの場「海の落語プロジェクト」が開催されました。この取り組みは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として展開されており、児童が日本の伝統文化である落語を通して、海洋環境について楽しく学ぶことを目的としています。
当日は、真打でらっしゃいます落語家・弁財亭 和泉(べんざいてい いずみ)さんをお迎えし、まずは海の環境問題を題材とした創作落語を披露していただきました。ごみのポイ捨てやプラスチック汚染など、日常生活の延長にある問題が、巧みな話術とユーモアを交えて語られることで、落語の面白さを子どもたちは自然と「自分にもできることがあるかもしれない」という気づきを得ていました。
続いて、環境専門家・井出迫義和(いでさこ よしかず)さんから、海の現状や持続可能な社会の実現に向けた考え方について、児童にもわかりやすくお話しいただきました。海洋環境の悪化が私たちの暮らしと深く関わっていること、そしてその未来を守る責任が私たち一人ひとりにあることが語られ、楽しく学びながらも真剣に受け止めている様子が感じられました。
今回の授業は、SDGs(持続可能な開発目標)と深く結びついた内容であり、特に目標14「海の豊かさを守ろう」、目標12「つくる責任 つかう責任」の理解を深める機会となりました。落語という親しみやすい手法を通じて、海洋ごみや資源の枯渇といった地球規模の課題に触れることで、児童の中に「未来の海を守るのは自分たちの行動次第」という主体的な視点が芽生えたように感じられます。
本校では、こうした官民連携による特色ある教育活動を通じて、児童が社会とのつながりを意識しながら、持続可能な社会の担い手として育っていくことを目指しています。
ご来校くださった弁財亭 和泉様、井出迫義和様、ならびにディレクターの高田様に心より感謝申し上げます。