日誌

10月10日(木)読書の秋

 「〇〇の秋」で、何を思い浮かべますか?

 食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、実りの秋・・・、いろいろありますが、その中の一つに「読書の秋」があります。

 「読書の秋」という言葉は、8世紀頃、唐王朝の時代に活躍した中国の韓愈(かんゆ)という詩人が、自著「符読書城南詩」の中に記した「時秋積雨霽 新涼入郊墟 燈火稍可親 簡編可卷舒」(秋になって長雨が終わって空も晴れ、涼しさが丘陵にもきている。ようやく夜の灯に親しんで、書物を広げられる)という詩に由来するといわれています。

 この詩を明治の文豪夏目漱石が1908年に発表した小説『三四郎』の中で引用したことで、秋は読書をするイメージが一気に日本中に広まり、「読書の秋」という言葉が定着した、という説が有力のようです。

 読書には、「知識・教養が身につく」「語彙力が豊かになる」「コミュニケーション力が上がる」「文章力が向上する」「想像力アップにつながる」「ストレス発散になる」「悩みや課題を解決するヒントが得られる」など、様々なメリットがあります。

 本校は、毎朝15分間、「朝の読書」の時間を設定しています。この秋、ぜひ、いろいろなジャンルの本を読んでほしいと思います。