10月8日(水)稽古
稽古
大相撲で史上最多の優勝45回を誇る第69代横綱の白鵬が先日、テレビの対談番組に出ていました。15歳で相撲部屋に入門し、通算1187勝、優勝45回、横綱の在位は約14年に渡る84場所で、いずれも史上最多を記録した大横綱です。引退会見のVTRで、「若い世代へのメッセージやエールは」との質問に、「基本を大事にして、まずは型をつくって、その型ができた時に型を破る、まさに『型をもって、型にこだわらない』これができれば、必ず強くなっていくんじゃないかなと思います。相撲人生の中で、たくさんの技を持っている人はひとつも怖くなかったです。型をもっている人が怖かったです」と語っていました。力強さはもちろん、卓越した技を兼ね備えた白鵬だからこそ、相撲道の神髄を「基本」と「型」をもって言い表したように思えました。
芸事や武道の練習を「稽古(けいこ)」と言いますね。生徒諸君は漢字の意味を考えたことはありますか。古(いにしえ)を稽(かんがえる)ということなんですね。古くからのものは、歴史を経て出来上がった1つの完成形という価値観であり、歴代の名人や達人を手本に、先人の道に倣い(ならい)、一歩でも近づくよう努力を重ねることが稽古するということなんです。難しい技は、きちんとした基礎や基本があってこそ身につけられるのであり、まず、基礎・基本を身につけたうえで創意工夫を加えていくのです。いかなる時代にも忘れてはならないことなのだと思います。私も校長室に掲額されている歴代の校長先生方の写真を毎日見て、改めて思いを学ばせてもらおうと日々思っています。
さて、君達「中学生」の稽古とは、誰から何を学ぶことなのでしょうか…。(校長)
2年生、今日は合唱の中間発表会です
今月15日(水)の駅伝大会が楽しみです!