ほごログ(文化財課ブログ)

2026年8月の記事一覧

8月の考古学関係展示会、イベント情報

近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)

●展示会(閉会日順)

さいたま市立博物館「さいたま市最新出土品展2026」(主催:さいたま市教育委員会
2026年9月1日(火曜日)~9月13日(日曜日)まで
さいたま市立博物館(Googlemap)

【企画展】本庄早稲田の杜ミュージアム「 薬師堂東遺跡―ガラス小玉の生産拠点となった大規模集落―」
2026年9月13日(日曜日)まで
本庄早稲田の杜ミュージアム(Googlemap)

【企画展】市原歴史博物館「器ではかる古墳の年代 -稲荷台1号墳の須恵器と土師器-」
2026年9月23日(水曜日)まで
市原歴史博物館(Googlemap)

【夏季企画展】 藤岡歴史館(藤岡市埋蔵文化財収蔵庫)「威儀具―武器や武具の埴輪たち―」
2026年9月23日(水曜日)まで
藤岡歴史館(Googlemap)

【令和8年度企画展】千葉市立加曽利貝塚博物館「新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」
2026年9月27日(日曜日)まで
千葉市加曽利貝塚博物館(Googlemap)

【企画展】立川市歴史民俗資料館「立川の遺跡2026」
2026年9月27日(日曜日)まで
立川市歴史民俗資料館(Googlemap)

【明大コレクション65】 明治大学博物館「曽谷貝塚 出土資料と記録」
2026年9月30日(水曜日)まで
明治大学博物館(Googlemap)

【最新情報展第1期】 群馬県埋蔵文化財調査センター「館林市陣谷遺跡の盛土遺構と木製品~馬鍬の発見~」
2026年10月11日(日曜日)まで
群馬県埋蔵文化財調査センター(Googlemap)

熊谷市立江南文化財センター(熊谷市)「池上遺跡ー古代集落編」
2026年10月30日(金曜日)まで
熊谷市立江南文化財センター(Googlemap)

【特別展】上里町立郷土資料館「鬼高―ONITAKA―上里町の古墳時代後期」
2026年12月6日(日曜日)まで
上里町立郷土資料館(Googlemap)

 

●講演会
さいたま市内遺跡発掘調査成果発表会(主催:さいたま市教育委員会
2026年9月5日(土曜日)10:00
さいたま市生涯学習総合センター(Googlemap
当日先着順受付
無料

国史跡真福寺貝塚 発掘調査開始100周年記念シンポジウム(主催:さいたま市教育委員会
2026年11月14日(土曜日)
埼玉会館 小ホール(Googlemap
当日先着順受付
無料

地学さんぽ5「小渕河畔砂丘探求」の申し込みを開始しました

 令和8年度最初の地学さんぽ講座が、10月3日(土)に開講されます。

 今回のテーマは「小渕河畔砂丘探求(こぶちかはんさきゅうたんきゅう)」

 

 北春日部駅東口から浄春院付近の河畔砂丘の景観を巡り、小淵山観音院へ至るフィールドワークを実施します。

 道程は約4.7キロメートル。

 砂丘形成や大落古利根川の変遷について、市史自然誌編執筆者の解説付きで巡ります。

 

 ~過去の地学さんぽ講座の内容はこちら~

 

 地学さんぽ5「小渕河畔砂丘探求」

 開催日時:10月3日(土)13時から16時頃 ※荒天時中止

 ●集合場所:北春日部駅東口

 ●申し込み期間:8月28日(金)から9月15日(火)

 ●申し込み方法:電子申請または直接

  電子申請はこちらから

 ●対象:20人(応募多数の場合、抽選)※小学生参加の場合、保護者同伴。

 ●費用:無料 ※ただし、開催中の観音院御本尊開帳の拝観を希望する場合は、別途拝観料が必要です。

 

 市役所文化財課、郷土資料館、市内の公民館にてチラシも配布しています。

 皆様のご応募、お待ちしております!

 --------------------------

 お問い合わせ先:春日部市教育委員会 文化財課  

 TEL:048-739-6811 / FAX:048-737-3681

 メールアドレス:bunkazai@city.kasukabe.lg.jp

火起こし道具のメンテナンスを行いました


先日行ったこども土器作り教室で、かなり好評だった火起こし体験。

使用した道具のメンテナンスを行います。

火起こしの道具

写真にみえる道具は、上側が火起こしをする際に持ち手となるまいぎり、下側に見える細い木材は受け皿となる火きり板です。
火起こしはこの木と木の接点を摩擦させ火種をつくることで、火を起こします。
その接点の部分を拡大すると、、、

摩擦により削れた芯材

摩擦で削れてかなり短くなっています。また、熱により黒く変色しているのも分かります。

本日メンテナンスをするのは、この部分です。


ちなみに、受け皿の火切り板をみるとこんな感じです。

火きり板

左側:火起こしで使用
右側:使用前

断面から見ても、V字状の切り込みや穴の大きさもかなり異なっていることがわかります。
摩擦によって生み出される熱がすごいものだとわかりますね。

本日は、摩擦で短くなってしまった芯材を新しく作ります!
先端には堅い木材を使うので、職員のお家からご厚意で紫陽花をいただきました。(ありがとうございます!)

あじさいの茎を削る

紫陽花は、葉を落として、表皮の部分を削いでいきます。
最初は、難しいですが、慣れるとするすると剥けていきました。

削り終わった茎

長い茎は短く切って15~20㎝の長さになりました。
ここから乾燥すると、少し細くなってしまうので、できるだけ太い部分を選んでいます。

茎は数本ごとにまとめて、まっすぐにするため、平らな部分に固定します。
ほんとは木の柄などに縛るといいそうです。

茎を縛り付けてまっすぐにする

それぞれにクセがあるので、まっすぐ固定するのは一苦労です・・・。

あとは、陰干しで乾燥するまで、半年ほどじっくり待ちます。
来年の火起こし体験では、期待ができそうです。いい芯材になりますように!

【春日部の古刹展】役行者倚像の背面にも墨書あり!赤外線写真を掲載します

「春日部の古刹ー小淵山観音院の円空仏群と文化財」では、パンフレットをお配りしていますが、「役行者倚像(えんのぎょうじゃいぞう)」背面の墨書を撮影した赤外線写真が掲載されていませんでしたので、こちらに掲載します。

役行者(えんのぎょうじゃ)は、修験道の開祖とされる人物で、7~8世紀の奈良で活動したといわれます。

観音院の円空仏の「役行者倚像」は、頭部に頭巾(ずきん)をかぶり、烏天狗(からすてんぐ)を乗せ、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に金剛杵(こんごうしょ)を持ち、高下駄(たかげた)をはき、岩座(いわくら)に座っています。ほほ笑んだ表情が表現されます。総高は30.5㎝です。

 

背面には、複数の梵字が墨書されます。観音院の円空仏は、全て、背面に何らかの墨書が残ります。

 

第74回企画展示「春日部の古刹ー小淵山観音院の円空仏と文化財」 

会期:令和8年8月1日(土曜日)~9月6日(日曜日)
開館時間:午前9時~午後4時45分
休館日:月曜日・8月11日(火・祝)
入館料:無料 

<関連イベント>

●ミュージアムトーク
展示担当学芸員による展示解説。

日時:令和8年8月28日(金曜日)午前10時30分~、午後3時~(60分程度)
予約不要。時間までに展示室へお集まりください。費用無料

*8月30日(日曜日)の記念講演会は、定員となり受付を終了しました。

こども土器作り教室2日目を開催しました

 8月22日(土)に、こども土器作り教室の2日目を開催しました。
 場所は西宝珠花にあるハルカイト。ここで先月作った土器の野焼きを行いました。
 約1ヶ月間乾燥させた土器は、色が乳白色へと変わり、大きさも一回りほど縮みました。

↑焼く前の土器

 

 土器作り教室は午後からですが、土器焼きは朝9時頃から職員で行いました。
 はじめは火の周りに土器を並べ、遠火でじっくり焼いていきます。そこから徐々に火に近づけていきます。土器の表面が赤茶色に変色してきたら、炭を土器の中へ入れ、炭の熱で土器を温めます。
 温まったら、いよいよカマの中へ。徐々に火力を上げていきます。このときの温度は600度以上ともといわれています。

↑土器焼きの様子

 

 午後、お集まりいただいた参加者のみなさんに、土器焼きの様子を見学してもらいました。

↑土器焼きの見学

 

 ここから焼き上がるまで、あと2時間ほど待ちます。
 その間、参加者のみなさんには、神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞、拓本・火起こし体験と、ハルカイトの見学をしていただきました。

↑神明貝塚の紹介ビデオ鑑賞

 

 拓本体験では、土器の破片を半紙で覆い、上から色鉛筆で擦って土器の模様を写し取りました。拓本は最後にラミネート加工したものをお持ち帰りいただきました。

↑拓本体験の様子

 

 火起こし体験では、木で作られた道具を使い、摩擦による火起こしの体験を行いました。素早く何度も手を上下させて道具を動かす必要があるので、筋トレのように腕に負荷がかかります。気合いと根性も必要な作業です。

↑火起こし体験の様子

 

 みなさん煙が出る良いところまでいっていたのですが、なかなか火にならず・・・。

 しかし・・・!最後の方で火起こしに成功された方がいらっしゃいました!
 火がつきそうになったときは他の参加者の方々も集まり、「頑張れ!」「風で消えないようにみんなで守ろう!」と一致団結する姿が。
 そして無事、火種から大きな火を生み出すことができました。歓声があがる光景を見て、職員もとても嬉しくなりました。
 この火は最後に土器焼きの火に合流させ、みなさんの土器完成を担う大事な火となりました。

↑火起こし成功!

 

 ハルカイトの見学では、1階宝珠花サロンと2階大凧文化展示室、歴史展示室の見学を行いました。職員による解説を聞いて展示を見ていただき、ワークシートにも取り組んでいただきました。

↑ハルカイト見学の様子

 

 見学を終え、いよいよ焼き上がった土器の引き渡しです。

 焼いたことで色が変わり、よりそれぞれの個性が感じられるように。
 立派で素敵な土器ができあがりました!

 

↑作った土器と記念撮影♪

 

 2日間のこども土器作り教室にご参加いただき、ありがとうございました。
 みなさんの楽しい夏休みの思い出になれたら嬉しいです♪