2026年7月の記事一覧
7月の考古学関係展示会、イベント情報
近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)
(展示会_閉会日順)
・8月23日(日曜日)まで 東京国立博物館(東京都台東区)
特別企画 「ビフォー縄文 旧石器時代発見80周年」
・8月30日(日曜日) まで 埼玉県立歴史と民俗の博物館(さいたま市)
企画展「土をこねこね1万年~土製品の考古学~」
・8月30日(日曜日) まで 埼玉県立さきたま史跡の博物館(行田市)
令和8年度おひろめ展「地中からのメッセージ」
・7月29日(水曜日)まで 坂戸市文化会館ふれあ(坂戸市) 主催:坂戸市歴史民俗資料館
第29回坂戸市埋蔵文化財出土品展 「掘り続けて50年 発掘で振り返る坂戸の軌跡」
・8月1日(土曜日)~8月23日(日曜日) 酒々井町中央公民館(千葉県酒々井町)
酒々井南部地区の遺跡展「縄文の華・古代の謎」(酒々井町ホームページ) 主催 公益財団法人千葉県教育振興財団
・8月30日(日曜日)まで 立川市歴史民俗資料館(東京都立川市)
企画展 「立川の遺跡2026」
・9月23日(水曜日)まで 市原歴史博物館(千葉県市原市)
企画展「器ではかる古墳の年代 -稲荷台1号墳の須恵器と土師器-」
・9月27日(日曜日)まで 千葉市立加曽利貝塚博物館(千葉県千葉市)
令和8年度企画展「 新千葉市指定文化財記念 ちばの宝物」
・10月30日(金曜日)まで 熊谷市立江南文化財センター(熊谷市)
「池上遺跡ー古代集落編」
(講座)
・8月22日(土曜日) 埼玉県立さきたま史跡の博物館(行田市)
さきたま講座「躍動する弥生時代中期の埼玉県域」 申込締切 8月3日(月曜日)
講師:石川日出志氏(明治大学名誉教授・日本考古学協会会長)
博物館実習4日目の様子をお届け!
2026年度博物館実習生です!
博物館実習の様子をお届けします♪
午前中は、下総系円筒埴輪の取り扱いを学びました。
初めて本物の埴輪に触れて緊張しましたが、職員の方に丁寧に教えていただき、資料の取り扱い方法をしっかりと学ぶことができました!
午後は、資料を保管するために使われる「もんじょ箱」の組み立てや、特別展示の準備に参加しました。
この「もんじょ箱」には、資料を安全に長期間保管するためのヒミツがたくさん詰まっていることを知りました!組み立ては意外と難しく苦戦しましたが、なんとか箱を作ることができました!
次に、企画展示の準備として、書類の封入作業を行いました。
様々なところへパンフレット等をお届けするための発送準備をお手伝いしました。たくさんの量をさばくのはとても根気のいる作業でしたが、「多くの方々に少しでも企画展示を楽しんでもらいたい!」という思いで、心を込めて取り組みました!
8日間の博物館実習もそろそろ折り返しとなりました…
最後まで楽しみながら、多くのことを学ばせていただきたいと思います♪
(2026年度博物館実習生)
市内在住の飯島勤さんが国の選定保存技術保持者に認定
令和8年7月17日、国の文化審議会は、本市在住の飯島勤さんを、選定保存技術「美術工芸品保存桐箱製作」の新たな保持者に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。
文化財保護法では、文化財保存のための伝統的な技術または技能のうち、保存の措置を講ずる必要のあるものを「選定保存技術」として選定し、その保持者・保存団体を認定しています。
飯島さんは埼玉県内で4人目、本市では初めての保持者となります。
書画や工芸品の保存には、温湿度の調整に優れた桐箱や桐箪笥が用いられます。保存箱や箪笥の製作には、吟味された材料と正確かつ熟練した指物技術(金属製の釘を使わずに、ホゾや継ぎ手で木材を組み、板の接合には糊や竹の目釘などを用いる技術)が要求されますが、現在、優れた技術保持者は、極めて少なくなってきています。
飯島さんは、美術工芸品保存桐箱製作に精通し、熟練の技術によって、甲冑をはじめとした武具類の保存桐箱等を製作しています。また、甲冑の保存に必要な架台(甲冑保管時に、桐箱の中で甲冑を支える台)の製作にも多数の実績を残しています。
春日部の桐箪笥は経済産業大臣による伝統的工芸品に指定されており、飯島さんは伝統工芸士にも認定されています。
桐箪笥や桐箱が特産品である本市において、桐箱の製作に関する飯島さんの高い技術が評価されたことは、大変意義深いものだと思います。春日部の桐箪笥や桐箱をはじめ、その製作に関する高い技術を多くの人に知っていただき、保存技術を継承していくために、文化財課も協力していきたいと思います。
#博物館実習 3日目です。
月曜の休館をはさんで、博物館実習3日目です。
本日も週末に引き続き、展示の準備補助。
パネルを貼ったり、キャプションを壁に打ち付けたり。
だんだん、コツをつかんできたようで、パネルの位置について、展示担当者に提案したり、キャプションの確認をしたり、展示設営に主体的かつ積極的に関わってくれました。
午後は、展示パンフレットの確認。
修正箇所が生じてしまい、訂正シールを只管貼る作業。
黙々と作業をしてもらいました。
単純作業ばかりというのは少々皮肉な話ですが、退屈に感じるかと思いきや、かえってその静かな時間が、これまでの実習活動を振り返る良い契機になったようです。
手を動かしながら「学芸員とは何か」「博物館とは何か」を自問自答する。そんな有意義な時間にもなった様子。
今日も今日とて博物館実習。
明日もよろしくお願いします。
市内各地で指定文化財の無形民俗文化財が公開されました
7月19日(日)は、市内各地区で、夏の祭礼が行われ、県や市の指定文化財の無形民俗文化財が公開されました。
保存会の皆さまの日々の練習により受け継がれ、この日に公開された無形民俗文化財を以下のとおり紹介します。
「倉常の神楽囃子」
倉常地区で市指定無形民俗文化財の「倉常の神楽囃子」が倉常神社で公開されました。
倉常の神楽囃子は、神田囃子深川流の流れをくむお囃子で、格調高い太鼓や笛の囃子が会場内に響き渡りました。
神楽は、「大黒舞」や「獅子舞」が披露されました。特に「大黒舞」では、今回、初めて演じた方が、立派な舞を披露しました。
「倉常の神楽囃子」を伝え守る、倉常神楽ばやし保存会の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。
▼大黒舞
▼獅子舞
「榎の囃子神楽」
榎地区では、市指定無形民俗文化財の「榎の囃子神楽」が榎集会所で公開されました。
榎の囃子神楽は、茨城県稲敷市の大杉神社から神様を迎えた際に演奏したことが、囃子の由来といわれています。
また、神楽は,倉常と同じ師匠から習ったと言われています。
当日は、午前中、地区内の辻切りの後、榎集会所へ集まり神楽の公開となります。
「榎の囃子神楽」を伝える榎囃子神楽連の皆さんは江戸川小中学校の総合的な学習で神楽を教えています、今回もそこで教わった生徒や卒業生が参加しました。
神楽は、「テンコサンバ」、「テンタン(オカメの舞)」、「ヒョトコの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」が披露されました。
会場内では、神楽の演目中に、拍子木を床に打つ演出が行われ、演者の動きを強調する効果音が響きわたりました。
▼テンコサンバ
▼テンタン(オカメの舞)
▼ひょっとこの舞
▼大黒舞
▼獅子舞
同日、夜5時30分頃からは、内牧の鷲香取神社の神楽殿で同神社の祭礼に合わせ、神楽が舞われました。開始当時はまだ明るかった会場ですが、演目が進むにつて夕暮れ、そして宵闇の中、神楽殿で舞われる神楽は、ひと際舞台が明るく映えていました。
今回、舞われた方の中には、人前で初めて踊る舞手の方もいましたが、立派な舞を披露していました。
演目は、最初に「三番叟」、そのあとお昼に榎集会所で演じられた「テンコサンバ」、「テンタン」、「ひょっとこの舞」、「大黒舞」、「獅子舞」、そして最後は、創作の舞を取り入れた舞も披露され、新たな取り組みも行われました。
榎囃子神楽の皆様は、今年度、開催予定の民俗芸能公開事業へ出演予定です。
詳しい日程が決まりましたらご案内しますのでご期待ください。
▼三番叟
「西金野井の獅子舞」
西金野井地区では、県指定無形民俗文化財の「西金野井の獅子舞」が西金野井香取神社で公開されました。
神社拝殿での奉納の舞の後、大鳥居下での保存会、子供獅子による辻斬、新しく竣工した神楽殿での演舞、
午後は、裏参道の鳥居下での辻斬、神楽殿での演舞、最後は拝殿での「注連切り」の舞などが行われました。
▼奉納の舞(出端)
▼大鳥居下(辻斬)
▼神楽殿での演舞(雨乞い)
▼神楽殿での演舞(辻斬 南桜井小伝統芸能クラブ)
この日の公開のため、保存会や南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童の皆さんは、連日練習を行っていました。
特に新しく竣功した神楽殿での練習では、立ち位置の確認など念入りに確認して、当日のお披露目の日をむかえました。
▼神楽殿での練習風景
「銚子口の獅子舞」
銚子口地区では、市指定無形民俗文化財の「銚子口の獅子舞」が銚子口香取神社神社で公開されました。
天狗を先頭にした道中流しの後「天狗の舞」、「出端の舞」、「中の舞」、「太夫の舞」、「三切」と演じられました。
女性の舞手も獅子舞を披露し、夏の暑い日差しの中、勇壮な獅子舞が披露され、クライマックスには「幣かがりの舞」で夏の獅子舞の演目の幕を閉じました。
▼天狗の舞
▼出端の舞
▼中の舞
▼太夫の舞
▼三切
▼幣かがり
郷土資料館【手作りおもちゃクラブ】を開催しました
令和8年7月26日(日) の午前と午後に手作りおもちゃクラブを開催しました。
この日は博物館実習生が郷土資料館に実習にきており、手作りおもちゃクラブにも参加してもらいました。
午前中は初めておもちゃクラブに来てくれたご家族がたくさん!午後は常連さんがたくさんの1日でした!
ありがたい限りです!
紙芝居は博物館実習生が読み聞かせを行いました。
前日に練習を行い、こどもたちが聞きやすいように読み方やスピードを考えて当日に臨んでもらいました。
そして、この日のおもちゃ作りは当館でも人気のおもちゃ「パタパタ」です。
リボンの組み合わせ方が少し複雑なのですが、間違えないようにしっかり話を聞いて、真剣に作ってくれました!
みんな上手に出来上がりました♪
初めて参加しくれた子からは「(おもちゃは)持って帰っていいの?」という声が。
「もちろん!」と答えたところ、とても嬉しそうにしてくれました♪
なんだかこちらまで嬉しくなります!
本日もご参加いただきありがとうございました。
来月の8月16日(日)はBB弾転がしを作ります!
さらに、9月の開催時には新作となるおもちゃを作る予定です(鋭意開発中)!
広報紙等でご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、郷土資料館は今年10月1日(木)からしばらくの間、休館することになっています。
つまり!今年の手作りおもちゃクラブは残すところ8月と9月開催の2回です!
ぜひ、お時間を割いてご参加いただければと思います。お待ちしております!
#博物館実習 はじまりました
本日より博物館実習がはじまりました。
今年は2名の学生の方が実習生として、館の運営・実務に携わっていただきます。
午前は、展示室の裏側のバックヤードや収蔵庫を見学してもらい、理想の博物館像や春日部市郷土資料館の長所や課題、どうあるべきかについて話し合ってもらいました。
「パネルやキャプションが手作りで学芸員のカオが見えるようで親しみを感じる」「近現代の展示が不足している」「通史展示ではなく、テーマの設定が必要か」「市民のニーズを踏まえること、核になる資料が必要ではないか」などなど。鋭い意見がでました。
午後は、明日の子ども向けのイベント「手作りおもちゃクラブ」で上演する紙芝居の練習をしてもらいました。恥ずかしさもあってか、読み聞かせに苦戦しているようでした。本番では子どもたちが喜んでくれるといいですね。
あわせて、現在目下設営中の企画展示の展示補助にも関わっていただきました。
パネルの切り貼りをはじめ、展示具の準備などの作業をこなしてもらいました。
資料(古文書)の寄贈を受けました
先日、古文書の寄贈を受けました。
寄贈されたのは、市内の増戸地区伝来の古文書3冊です。
2冊は明治5年の御用留、1冊は明治10年の御布告留で、いずれも当時の政府・県庁などから通達された法令や通知などを当時の増戸村の代表者の戸長が書き留めた簿冊です。
増戸村の古文書は、埼玉県立文書館に根岸(浩)家文書として収蔵されており、どうやらこの3冊は同家を出所にするもののようで、史料には古書店のラベルが貼られており、市場に流通してしまったもののようです。
寄贈していただいた方は、埼玉県域を中心に近世史研究を切り拓いたレジェンドの大先生。「地元で研究に活用してほしい」とのご意向のもと、当館にご恵贈いただきました。
資料はご意向を踏まえて、十二分に活用したてまいりたいと思います。ご寄贈いただき、ありがとうございました。
こども土器作り教室1日目を開催しました
7月22日(水)に、教育センター2階視聴覚ホールにて、「こども土器作り教室」の1日目を開催しました。
多くの方にご応募いただき、当日は20名の方にご参加いただきました。
土器作りの前に、まずは本物の縄文土器を見てもらいました。
実際の縄文土器を見て、今回どのような土器を作るか考えてもらいます。
そして、土器作りスタート!
まずは頑張って粘土を練っていきます。皆さん上手に、力強く練ることができていました。
耳たぶくらいのやわらかさまで練ることができたら、次は底を作っていきます。ピンポン玉くらいの粘土を取り、厚さ約1㎝の円盤を作ります。そしてその上に太さ約1㎝のひも状にした粘土を、一段ずつ積んでいきます。積み上げたひもの痕跡が見えなくなるよう、指先を使ってなめらかにしていきます。この作業を繰り返していき、土器の形を作っていきます。実際の縄文人も同じ方法で土器を作っていました。
お家から大きな葉っぱを持ってきて、土器の下に敷き、ろくろのようにして作業している子もいました!
土器の形ができあがったら、次は文様を入れていきます。
縄目のほかにも、竹や貝がら、ヘラなどを使って文様をつけていきます。
皆さん集中して土器作りに取り組まれていました。
個性豊かな土器たちは、この後1ヶ月間乾燥させていきます。そして来月のこども土器作り教室2日目は、西宝珠花にあるハルカイトにて野焼きを行い、完成となります。
どんな土器ができあがるか、2日目がとても楽しみです!
古文書勉強会の活動
7月18日、古文書勉強会を開催しました。
教育センターのリニューアルに伴い、10月1日から、令和10年3月(予定)まで、郷土資料館が休館することになりましたので、教育センターでの活動も一区切りにすることになりました。
今回は、古文書の講読は少しだけにして、教育センターだからこそできる活動に取り組みました。
一つ目は、原史料を手元に、史料を読んでもらう。
郷土資料館の収蔵庫にはまだまだたくさんの未読の古文書が眠っています。
教育センターであればこそ、資料の出納が容易ですので、参加者の皆さんには一人一点ずつ古文書を筆写していただきました。
さくっと読み終える方、一文字一文字こだわって読む方、様々でしたが、日頃の講読の成果もあってか、難なく読み終えた方が多くいらっしゃいました。
くずし字の読解に慣れた皆さんでも「原史料を間近にして古文書を読むのは初めてだった」「とてもよい経験になった」とのご感想をいただきました。
もう一つ。収蔵庫の見学。
これも教育センターを離れるとなかなかできないこと。
関係者や一部の事業では案内することもごく稀にありますが、今回、ツアーのようなかたちで、郷土資料館のバックヤード、収蔵庫をご案内するのは、はじめてでした。
皆さん、「お宝」が見られるかも、と思って(?)期待大。
たくさんの春日部の「お宝」があること、そして、それを保存・保管し、後世に伝えていくことについて、ご理解いただけたのではないかと思います。また、古文書勉強会で読解した古文書はごくごく一部であることも知っていただき、モチベーションをさらに高めていただけるきっかけにもなったかもしれません。
古文書解読に慣れていらっしゃる皆さんには、収蔵資料の保存や利活用について、今後ともご協力・ご理解いただけますと幸いです。
古文書勉強会、次回は9月19日(土)14時~ 会場は市役所2Fの会議室で開催します。お間違えのないように。