2026年5月の記事一覧
立野小学校6年生 出張授業「縄文体験教室」を行いました
5月27日(水)に、春日部市立立野小学校にて、出張授業「縄文体験教室」を行いました。
今回は6年生の3クラスを対象に、「学校付近に暮らした縄文人の生活」というテーマで授業を行いました。
はじめに、縄文時代の説明を行いましたが、立野小の6年生は今回が第1回目の歴史の授業ということで、児童のみなさんは興味津々に話を聞いていました。
教科書には、青森県の三内丸山遺跡など有名な遺跡しか出てきませんが、皆さんが住んでいる春日部市にも遺跡があること・縄文人がいたことを説明しました。
また、市内の代表的な縄文時代の貝塚・国史跡「神明貝塚」についても、パンフレットを用いて解説しました。
外郭放水路「龍Q館」の工事の際に発見された、約12万年前のカキの化石を見せると、あまりの大きさに驚きの声があがりました。
↑縄文授業の様子
↑現在のカキと約12万年前のカキ
埼玉県は海なし県として有名ですが、春日部市に貝塚があることで、縄文時代には海があったことがわかります。イルカの骨なども見つかっていることを紹介すると、児童のみなさんはびっくりされていました。自分たちが今住んでいる場所が大昔は海だった・・・そんな風に、身近なところから歴史に興味を持ってもらえると嬉しいです。
授業の後半は、土器・石器・貝と骨の3つのコーナーを体験してもらいました。
◎土器コーナー
↑本物の縄文土器と伝えると、みなさん「えっ!?」と嬉しい反応が!
縄目模様の付け方についても解説し、実際に体験してもらいました。
◎石器コーナー
↑黒曜石の切れ味体験をしてもらいました。よく切れています!
縄文人がどのように工夫して石を使っていたかを学習しました。
◎貝と骨コーナー
↑今のシジミと縄文時代のシジミの大きさの違いにびっくり!
縄文人は自分たちで狩りをして、動物を捕まえていたことも学びました。
みなさん興味津々で積極的に体験してくださり、お伺いした私たちもとても嬉しかったです。
これから歴史の授業が始まる立野小6年生のみなさん。縄文時代の授業の際は、今回の体験をぜひ思い出してくださいね。
_________________________________
出張授業「縄文体験教室」は、まだまだ授業の受付をしています。
ぜひ、文化財課文化財担当までお問い合わせください!
内牧小4年生がハルカイトを見学しました
5月29日、内牧小学校の4年生の皆さんが、ハルカイト(大凧文化交流センター)に見学にきました。
見学の主目的は、春日部の大凧の文化、国史跡神明貝塚について学ぶもの。
2階の歴史展示室もあるので、ついでに見学。ということで、郷土資料館から職員(学芸員)を派遣しました。
教室を再現(遺した)展示室では、戦中に疎開児童がつかった、約80年前の風呂について説明しました。
「入りたい人いますか?」と聞くと、競うように風呂に突入。湯船を想像して「気持ちいい~」と感想を話す子も。
この風呂は大型民具のため、なかなか展示(活用)する機会がなかったのですが、子どもたちが我先にと風呂に飛び込んでいくのを見て、感慨一入です(本当によかった)。
続いて、歴史展示室では、石器や土器について、クイズを交えながら説明しました。
「展示品で一番古いものは、何年前のものでしょうか?」
「実はこの石器です!」と説明すると、石器に群がります。
3万年前に春日部に人がいたことに皆さんびっくり。さらに、内牧にも古い遺跡があることにも驚いていました。
さて、大凧と神明貝塚 については、ハルカイトの職員が別室で説明。私たちはその模様を見られませんでしたが、学習の目的は果たせましたでしょうか。ついででしたが、昔の学校や市内の遺跡、それから昔の道具についても、興味津々に、皆さん、楽しんでもらえたようで、よかったです。
「おうちの方と、また、来てくださいね」というと、「絶対に来ます!」と堅い約束をしてくれた子もいました。
昨年度、発掘調査をしていた舗装された駐車場の大型バスに乗り込み、この後、豊野のクリーンセンター、龍Q館をめぐるそうです。
学校の関係者の皆様、団体見学を随時受け入れていますので、大凧や遺跡、歴史文化について学べるハルカイトへぜひお越しください。ご覧の通り、大型バスも停められます。
5月の考古学関係展示会、イベント情報
近隣博物館・資料館の考古学情報をお届けします。
(毎月28日ごろに掲載します。随時、情報を更新します。)
(展示会_閉会日順)
・6月7日(日曜日)まで 群馬県立歴史博物館(群馬県高崎市)
春の特別展 「金井沢碑 1300年の時を超えたメッセージ」
・6月14日(日曜日)まで 水子貝塚資料館(富士見市)
令和7年度企画展「縄文土器を視る ─作った痕・使った痕─」
・6月14日(日曜日)まで 山梨県立考古博物館(山梨県甲府市)
春季企画展「国重要文化財指定記念 甲州市安道寺遺跡─縄文時代の大きなムラ─」
・6月28日(日曜日)まで 佐野市郷土博物館(栃木県佐野市)
令和8年度テーマ展「佐野の遺跡」
・7月12日(日曜日)まで 市原歴史博物館(千葉県市原市)
重要文化財指定速報展「王賜銘鉄剣 市原が誇る至宝」
・10月30日(金曜日)まで 熊谷市立江南文化財センター(熊谷市)
「池上遺跡ー古代集落編」
【収蔵庫から】取ったり取られたり、懐かしの「めんこ」
郷土資料館では、収蔵資料を再点検しながら、資料の撮影・公開を順次すすめています。
収蔵資料は、こちらのデータベースから検索することができます。
https://jmapps.ne.jp/kasukabe_museum1/index.html
これまで、1100件余の資料を公開していますが、分母(総点数)は100000点を超えますので、公開件数はまだ10%にも満たないことになります。
今回は、収蔵資料のなかから公開された、戦後の子どもたちが遊んだ「めんこ」です。
めんこの図柄には、1960年代(昭和30年代後半~40年代前半)にかけて、テレビで放映されていたアニメ・映画などのキャラクターのイラストが描かれています。現在、年齢が60代後半から70代半ばくらいになる方が使っていためんこのようです。
めんこは、子どもたちの戦いの世界で使われたおもちゃです。めんこ同士と戦わせて、ひっくり返したり、飛ばしたりして、戦いに勝てば、そのめんこを奪える(もらえる)という世界で、取ったり取られたりしながら遊ばれました。
40代の担当者も、子どものころめんこで遊びました。当時のめんこの図柄はドラゴンボール。お気に入りの図柄のめんこが取られると悔しく、取り返したり、交渉して返してもらったりした記憶があります。
資料をみていて微笑ましく思えたのは、裏面に名前が書いてあるものが見られることです。
「まこと」「いさお」とクレヨンや鉛筆で書かれています。勝負に負けて、誰かの手に渡っても戻ってくるように、あるいは誰かの手に渡るのを忌避するため、自分の名前を書いたのでしょう。子どもたちが、いかにめんこを大事にしていたのかがうかがえます。ちなみに、担当者の地域では、勝負の世界に立たされるメンコに名前を書くのは御法度でした。
資料から、当時の子とどもたちの息づかいがうかがえ、一枚一枚じっくり見入ってしまいます。
表面の図柄は、印刷がにじんでいたり、作画崩壊(?)と疑問符をうたざるを得ないイラストだったり、「著作権」という言葉が聞き慣れなかったからこそ、様々なバリエーションのキャラクターが描かれています。
めんこの表裏から、当時の風俗が伝わる貴重な資料といえるでしょう。
収蔵資料データベースは、公開件数を随時更新していますので、たまに覗いてみてくださいね。
【学校の先生方必見!?】春日部の特産品教材セットはじめました
10万点以上にも及ぶ、郷土資料館の収蔵資料を活用するため、もしくはご活用いただくため、日夜考えているところです。このたび「春日部の特産品教材セット」を準備してみました。
春日部の特産品といえば、桐タンス、桐箱、麦わら帽子、押絵羽子板です。
例年、小学校の皆さんの調べ学習や出張授業など、郷土春日部を知り・学ぶ「入り口」として、春日部の特産品は重要なコンテンツになっています。
昨日、商工観光課から「出前講座を依頼されたので、押し絵羽子板と羽根つきの玉(ムクロジの実)を貸してほしい」「ついでに麦わら帽子・桐箱も貸してほしい」とご相談がありました。貸し出すなら、セットを作ってしまえというノリでつくったのが、この教材セット。
わずか(?)52×38×26cmの箱に、特産品の説明にお役立ていただける資料がギュッと詰まっています。
さすがに桐タンスの持ち運びは難しいのですが、各種製品だけでなく、
麦わら(ストロー状になっている)やムクロジの実(果実付き、種のみ)や、桐のはがきや桐タンス職人が木取った残りの廃材(フシがあるからタンスには使えない)などが入っています。
貸し出しセットのデビュー戦は、観光振興課による出前講座。利用後の要望も踏まえつつ、さらに教材セットとして鍛えていきたいと思っています。
学校の先生方には、どうかご活用いただきますよう、希う次第です。
貸し出しのご希望の際には、まずは郷土資料館までご相談ください。