ほごログ(文化財課ブログ)

川辺小学校3年生 出張授業「縄文体験教室」を行いました

 9月10日(木)に、春日部市立川辺小学校にて、出張授業「縄文体験教室」を行いました。


 今回は3年生の2クラスを対象に、「~発見!探検!春日部じまん~ 川辺小学校ちかくの昔むかしの生活」というテーマで授業を行いました。
 3年生の皆さんはまだ歴史の授業は始まっていないので、総合的な学習の時間として、6年生の歴史の授業で学ぶ「縄文時代」を先取りしてもらいました。

 

 授業の前半では、1万年以上も前のマンモスハンターたちが暮らした氷河時代・旧石器時代から、土器作りや定住が始まりムラが形成された縄文時代への暮らしの変化を学びました。
 埼玉県に海はありませんが、縄文時代は温暖な気候により今より海の面積が広く、川辺小の付近も海だったことを話すと驚きの声が上がりました。
 縄文時代に川辺小があったら、休み時間に魚捕りができたかもしれませんね!

 

 授業では、春日部市にある「神明貝塚(しんめいかいづか)」についても学びました。国内でも貴重な貝塚として、国史跡に指定されている神明貝塚から、春日部市に生きていた縄文人たちの暮らしや食生活の様子などが多く発見されています。

 


 授業の後半では、縄文時代の土器・石器・貝の体験を行いました。


 土器のコーナーでは、春日部市で発掘された本物の縄文土器を、見て・触る体験をしてもらいました。
 実際に自分の手で重さや触り心地を体験し、形や色なども観察してもらいました。

 体験中、皆さんから様々な質問や感想が!
 「縄文土器の模様が、上履きの裏の模様に似ている!」→すごい着眼点!確かに似ていますね。上履きの模様は滑り止めとして縄目のような模様が付いていますが、縄文土器の模様はどのような意味を込めてつけられたのか、気になりますね。
 「縄文人は粘土で土器を作っていたの?」→大正解!縄文人は粘土を手に入れて、こねて形を作り、模様をつけて乾燥させ、野焼きをして土器を作っていました。
 「縄文土器の穴に縄を通して吊るしていたの?」→どうして穴があるのか気になりますよね!家の中に吊るしていたかもしれないし、おしゃれなデザインかもしれません。縄文時代の土器や道具を見て、縄文人がどうやって使っていたのかを想像することは、歴史を学ぶ中でとても大事なことだと思います。

 

 石器のコーナーでは、縄文人が使っていた石でできた道具を実際に使ってみる体験をしてもらいました。

 黒曜石で段ボールを切る体験では、石で物が切れることに皆さん驚いていました。切れ味の良い黒曜石を見つけた縄文人の洞察力と、それを道具として活用する技術力には目を見張るものがあります。
 皆さんも上手に黒曜石で段ボールを切ることができていました!
 実際に体験してみることで、縄文人たちの生活などは想像できたでしょうか?

 

 貝のコーナーでは、春日部市内で見つかった縄文時代の貝殻を、見て・触る体験をしてもらいました。
 約3,800年前の神明貝塚で見つかったヤマトシジミと、約6,500年前の東中野の遺跡で見つかった海の貝殻。縄文時代には埼玉にも海があったので、カキやハマグリといった海の貝殻も見つかっています。
 縄文時代のシジミは現代の物と比べると、大きさが約2倍ほど大きく、「本当に同じシジミなの!?」と驚く声や、「縄文人は大きい貝が食べられて羨ましい!」という素直な感想も聞こえてきました。

 

 今回の縄文体験教室で、春日部のじまんは見つかったでしょうか?
 6年生の歴史の授業の時に、今回の内容を思い出してもらえると嬉しいです。
 川辺小3年生の皆さん、ありがとうございました!