内牧地区公民館ブログ

出張・旅行 ナイダーナイダーと唱える念仏行事


疫病除けなどの農耕儀礼として全国各地に伝わる百万遍堂半縄(みどうはんなわ)集会所で行われました。
三堂半縄では、疫病除けとして毎年4月15日に百万遍を行っており、今年は約20名の地区住民が参加しました。
当番の方がお神酒あげの準備をし、他の方はあられを重箱に入れて各自持ち寄ります。
持ち寄ったあられは大きな入れ物の中で混ぜ合わせ、お供え物として使用するほか、ぞれぞれの重箱に入れて参加者が持ち帰ります。
阿弥陀様の前に笹のついた竹が2本立てられ、あられ・お神酒・お豆腐が供えられていました。
代表の1人が中央に座って鐘を鳴らし、それを囲むように残った人たちが大きな数珠を両手に持ち、「ナイダーナイダー(南無阿弥陀仏)」と唱えながら時計まわりに回しました。
途中、中央に座って鐘を鳴らす人を代えたりお神酒をいただいたりしながら5回繰り返されました。
だんだん盛り上がってくると、数珠をたるませて人を引っ掛けたおす場面も見られ、みなさん笑いながら楽しそうに参加されていました。
この儀式を行ったあとは、みんなでお話をしながらあられを食べたりお茶を飲んだりお豆腐を食べながら、地域住民同士の交流が行われました。
内牧地区で今も百万遍を続けている地区は、ここ三堂半縄(内牧三区内)だけだそうです。
地域住民同士の交流のためにも、これからもずっと地域に伝承してほしい行事です。