ほごログ(文化財保護課ブログ)

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上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年3月7日に上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し前の"おもちゃ"や学用品・家庭で使われていた道具・農具を見ながら、生活の変化を理解していました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
上沖小見学の様子
上沖小見学の様子

鉛筆 歴史文化講演会を開催しました。

平成29年3月5日(日)、視聴覚ホールにおいて、歴史文化講演会を開催しました。
今回は、長く埼玉県の民俗学担当の学芸員を務めてこられた、飯塚好(いいづかみよし)先生をお招きして、「埼葛地方の祭りと行事」と題してご講演いただきました。
会場の様子
ご講演では、市内の行なわれる、オビシャ(ユミイリ)、百万遍(ナイダー)、天王様、大杉様、虫追い、宮薙(ミヤナギ)、獅子頭に関わる祭礼(獅子舞など)など、伝統的な年中行事について紹介され、それぞれの行事の意味づけや地域的な特徴についてお話しいただきました。

個人的に印象に残ったのは、三頭立ての獅子舞における獅子の呼称に注目されたことです。牡獅子のうち一頭を「太夫(たゆう)」と呼んでいるものは、祈祷の性格が強い獅子舞とのことで、市内で行なわれる三頭立て獅子舞には、それぞれ「太夫獅子」が登場するので、西金野井、銚子口、赤沼、東中野地区の獅子舞は祈祷の性格が強いのではないか、と推察されておられました。長年、三頭立ての獅子舞の調査研究を積み重ねてこられた飯塚先生ならではのご指摘だったと思います。
飯塚好先生

ご講演のあとには、受講者の方より、農業の経験がないので新鮮だったとの感想や、春日部市内の小学校で行なわれている地域の伝統芸能を継承する取り組みは他の地域では行なわれているのか、など活発な質疑応答となりました。

大判の絵図整理その2

昨日に引続いて、豊春の旧家からいただいた大判の絵図の整理を行ないました。
絵図の整理の様子
本日、整理したものは昨日のものに比べて資料の状態が悪く、絵図を広げるのに一苦労しました。広げるときに、湿気で紙と紙がくっついているので、「ぺりぺり」という音をたてながら、調査をすすめました。おそらく、今回調査した絵図は、どれも数十年ぶりなのかもしれません。大変ですが、数十年ぶりに広げることに立ち会えるのは貴重な体験です。

明治時代後期の字切図(あざきりず)が中心でしたが、古いものには明治9年(1878)地租改正の際に作製された「地引絵図」がありました。道口蛭田村のものです。
道口蛭田村地引絵図
ただ、字(あざ)ごとに区切られているものであるため、どこの地区の絵図なのか、わからないものもいくつかありました。今後の調査が必要です。

今回整理したある絵図に小豆くらいの黒い物体(下の写真)がついていました。
ゴキブリの卵鞘
これは、ゴキブリの卵鞘(らんしょう)です。
ゴキブリは一つの卵を産むのではなく、複数の卵をカプセルのような鞘(さや)として産むそうです。ゴキブリは雑食性なので、紙だけでなく、プラスチックでも食べてしまう、文化財にとって害虫になります。幸か不幸か、この卵鞘は孵化した後だったようで、中身は空(から)でした。おそらく、寄贈される前に孵化したのではないかと思います。
郷土資料館では、寄贈で受け入れた資料を保存するため、逐次ガス燻蒸(くんじょう)し、殺虫・殺卵・殺菌しています。ですから、孵化前の卵鞘だったとしても、安心してください!

今回ご紹介した資料整理、ガス燻蒸は、いずれも地域の資料を後世に伝えていくために必要不可欠なプロセスなのです。

粕壁小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年3月3日に粕壁小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
昭和期に実際に粕壁小学校で使われていた机や椅子をさわったり、木造校舎の粕壁小の写真を見たりして、今との違いに驚いていました。
郷土資料館では、3月19日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。ぜひ遊びに来てください。
粕壁小見学の様子
粕壁小見学の様子

虫眼鏡 大判絵図の整理・春季展示の準備

豊春地区のある旧家から寄贈された資料を整理しています。
本日は、大判の絵図面を開いて、調書の作成を行ないました。
畳まれた状態はノートくらいのサイズですが、
畳まれた状態

ひろげてみると、、、

135×86センチもありました。
上の絵図は、明治時代後期の字切図(あざきりず)です。大字徳力(現・さいたま市岩槻区徳力)のものです。
郷土資料館は狭い施設なので、企画展示室で大型の資料を整理することもしばしば。
運がよければ資料を広げているときに立ち会えるかもしれませんね。

さて、このお宅からは、江戸時代後期の古隅田川の絵図などの寄贈も受けています。
来年度の春季展示に出品する予定ですが、特別にちょっとだけご紹介します。
古隅田川絵図
絵図は、嘉永元年(1848)に古隅田川流域の12か村が維持管理に関わり作成したものです。
写真は、絵図の一部分ですが、赤い矢印の箇所に「石バし」と書かれ、別の絵図には「矢しま橋」と書かれています。
この橋は、当時、古隅田川に架かっていた唯一の石造の橋、やじま橋(市指定文化財)のようです。
このほか、古隅田川に架かる橋も書かれています。
果たして豊春小学校の前に架かる”業平橋(なりひらばし)”はあるのでしょうか。
気になる方は、ぜひ春季展示(4月8日~7月9日まで)にいらして下さいね。