校長室

校長室から

今、幸せですか 39

  今、幸せですか 全校朝礼の言葉より

 

 みなさんは、今、幸せですか?

 これは、とてもむずかしい問いです。

「幸せ」であると言えるとき、自分も相手も幸せでありたいものです。

「幸」という字はおもしろいです。

 幸 

 3年生の進出漢字なので、1、2年生は、まだ習っていないかもしれません。

 この字をでんぐり返ししてみましょう。あれっ、ひっくり返してみても、「幸」と読めます。

 つまり、どういうことかというと、1年にとっても2年生にとっても、6年生にとっても、変わらない幸せこそが、「みんなの求める幸せ」ということです。お父さんお母さんにとってもおじいちゃんおばあちゃんにとっても、子どもにとっても大人にとっても、日本人にとっても外国の人にとっても変わらない幸せということです。

 では、それは、どんな幸せなのでしょう。学級で、幸せについて話し合ってみましょう。

 昨日、うれしいことが2つありました。一つ目です。校長室に3人の男の子が、白い紙を持ってやってきて言いました。

「ブランコをつくる署名をしてもいいですか?」

紙には、一人ひとり署名できるように線がひいてありました。私は不思議に思い、

「その前に、どうしてブランコをつくりたいのですか?」

と尋ねました。すると、紙を持っていた男の子が、

「わけは2つあります。一つは低学年と来年入学する1年生のために作りたいのです。学校が楽しくなると思います。もう一つは、ぼくたちは今年卒業します。学校のために何かやりたいと思ったのです。」

と、はずかしそうに答えました。私は少し考えてから言いました。

「署名はやらなくていいです。」

「やってはいけないのですか。」

「いいえ、実は私もブランコが欲しいと思っていました。でも誰も言ってこないので、いらないとばかり思っていました。署名したいくらい欲しいのであれば、教育委員会に行ってお願いしてきます。」

私の回答に3人の男の子はびっくりした表情をしていました。

 今日は、うまいことに全校朝会です。ブランコを欲しい人がどれくらいいるか確かめたいと思います。半分以上なら決まりです。欲しいと思う人はその場に立ってください。(ほとんどの児童が立つ)ほぼ全員なのでブランコをつくることを教育委員会にお願いしてきます。

 今回のことで、みなさん、大切なことを学びました。それは、心に思っていても言葉にしないと何も伝わらないということです。動くことで何かが変わります。3人に大きな拍手を贈りましょう。

 もう一つは、昨日、新木駅前交番から、「おたくの学校の児童がボールペンの落とし物を届けてくれました。うれしかったのでお伝えしました。」と電話があったことです。見て見ぬふりをしたり、自分のものにしたりせず、わざわざ交番に届けたという行いは立派です。大きな拍手を贈りましょう。 

 

                           (横山 悦子)