校長室から

1/27 4年生が版画教室をしました

 1月27日(木)毎年本校に講師としてお招きしご指導いただいている版画家の大野隆司(おおのたかし)先生をお迎えして、4年生が版画教室をしました。版画のテーマは「不思議な魚」です。
 授業が始まると大野先生から、
「版画も、歌舞伎や落語と同じように江戸時代から伝わっているものです。こうした芸術の世界では先生のことを『師匠』と呼びます。だからこの時間は私は師匠で、皆さんは私の弟子ですね。」
 さりげなく版画の歴史からお話が始まり、彫刻刀の種類や使い方へ。その後実際に「師匠」が彫るところを見せてくださいました。書画カメラ(机上の様子を上から撮影するカメラ)から大型テレビに映し出された「師匠」のワルツのような手の動き、彫る方向に合わせてくるくると回る板、刃先の動き、その後に流れ出てくる彫刻刀のなめらかな軌跡。
「はぁ~」
子どもたちの感嘆の長いため息に続いて、
「師匠、すっげーっ!」
思わず拍手が湧きます。
「なんか、やる気出てきた!」
いよいよ版画作品作りの始まりです。


 今日もねどっ子たちは元気です。

 

 ちなみに、この版画教室で使用している板は、べニアなどの合板ではなく「SP板」と呼ばれる樹脂製のものだそうです。


 合板だと、彫っている途中で木目の向きや材質が変わるために刃の動きも変わってしまい、力を入れすぎて刃が走って指を切ってしまうなどケガをしやすいのだそうです。
 しかしこの「SP板」は、そうした材質のムラがないため彫りやすく、ケガもしにくいのだそうです。